菩薩

未来は女のものであるの菩薩のレビュー・感想・評価

未来は女のものである(1984年製作の映画)
3.5
これは清く正しく「母親」の映画だろう、反出生主義傾向のあるカップルの元に若き妊婦が住みつき共同生活が始まる。とは言え女2・男1の三角関係、しかもガチ妊婦故にただでさえ豊満なお乳がエラい事になってるオルネラ・ムーティ、当然の様に男・女を意識してしまい多少のいざこざが発生するが、それすらも乗り越え母体保護優先の関係性が構築されていく。ここに来て人間のオスの価値はカマキリ程度に低下するが、彼が植え直す立派な大木もおそらくは生命の樹的なモチーフなのだろう。最後お馴染みの海への持って行き方が多少強引ではあるが…母から母へと渡される命のバトンという事で収まりは良い。笛吹きながらおてぃむてぃむペロンって出すおっさん、絶対そういう奴出てくる。グレタ・ガルボがやたらとフューチャーされるのはなぜだ…ただの好みか…?火葬場のショットが異様にカッコいい。
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