幼児用適量睡眠薬

クリーン、シェーブンの幼児用適量睡眠薬のレビュー・感想・評価

クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)
3.8
煩いノイズが永遠に響いていて、道行く人々は皆自分に暴言を吐いてくる。頭には受信機、爪には送信機が埋め込まれている。暗闇しか感じられない彼の人生を唯一照らしてくれるのは娘の存在だった。母の言葉で腹を決めて、娘を探しに行くピーター。同時期に起こった幼女殺害事件。何の関係も無い筈の出来事が重なり合い、虚し過ぎるラストへと繋がっていく。「ハローパパ、そこにいるの?」

他のユーザーの感想・評価

け

けの感想・評価

3.3
統合失調症を患い、体内に通信機が埋め込まれてると信じる主人公の話
体内の通信機を取り外そうと、自傷する様がとにかく痛々しい
A8

A8の感想・評価

-
統合失調症の主人公をテーマに描いた作品。
彼は頭に受信機、指には発信器をつけられていると信じていたピーター、、そんな彼の辛さをノイズ音や得体の知れない声、指示に苦難している姿がなんとも苦しく思った。彼には里親に出された娘がいた。娘を見つけるため車を走り出すが思わぬ連続女児殺害事件と交差していき、ある刑事に追いかけられる。
この統合失調症の苦しさをうまく表現していた、それは主人公だけではなく実際に観ている我々も彼の苦しさに寄り添ういや少しでも辛さを伝わるような演出がすごかった。そのため観るに辛い映画であることに間違いない。
最後にかけては段々といや気づいたら置いていかれてた。
実際この刑事は、、と
誰にも理解されない苦しさ辛さ、、最後にかけての娘と会い少しでも楽になったようなあの表情は印象的
OMSB

OMSBの感想・評価

3.4
統合失調症の主人公の内面というか脳内が見える様な演出、ひたすら不穏でゾクゾクした。悲しい話。
yuichi

yuichiの感想・評価

5.0
不穏な空気感が終始漂う、それでも娘といる時には普通にいられた。

むしろ刑事の方が最悪じゃないか!!
なかなかの重みを孕んだ作品。

統合失調症の人が見る景色なのか、
変わる事はできないけど相当大変だ。。

93年の作品だったのが衝撃!
卵

卵の感想・評価

3.0
統合失調症ってなんか暗くて狂ってていかにもオタクが好きそうな描かれ方されるからなんかたまにそのテーマの映画見るけど全然面白くないな!

黒い海は良かったです
ギーコ

ギーコの感想・評価

4.0
ただ娘に会いたいそれだけなはずなのに病気が邪魔をする。

ラストの娘の父に無線機で話しかけてるシーンが切なくやるせなくなる。

統合失調症のピーターが頭には受信機、指には発信機があるという妄想で描かれていく為、常にノイズが聞こえ思考は掻き乱され混乱している事が多い中で娘と会った時にノイズが消え思考がクリアになる瞬間が彼にとっての娘の存在の大きさが伺い知れる。

見終わった後の息が詰まる思いが半端なく、ピーターは悪者でも何でもなくてただ娘に会いたい本当にそれだけだったのに、もっと周りが配慮出来なかったものなのかと心が痛む。

統合失調症は本当に大変な病気なんだなと思わせる映画でした。
余皮

余皮の感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

自傷シーンがしっかり映されててこの時代で既にこんなクオリティの高い演出が可能だったんだ、凄い!
と思いながら薄目で鑑賞。
大体演技が痛そうじゃなければ大丈夫だったのに、覆ってしまった。

最後この世にいない父に娘が無線で呼びかけてるシーン、胸が苦しくなった。
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