ギーコ

クリーン、シェーブンのギーコのレビュー・感想・評価

クリーン、シェーブン(1993年製作の映画)
4.0
ただ娘に会いたいそれだけなはずなのに病気が邪魔をする。

ラストの娘の父に無線機で話しかけてるシーンが切なくやるせなくなる。

統合失調症のピーターが頭には受信機、指には発信機があるという妄想で描かれていく為、常にノイズが聞こえ思考は掻き乱され混乱している事が多い中で娘と会った時にノイズが消え思考がクリアになる瞬間が彼にとっての娘の存在の大きさが伺い知れる。

見終わった後の息が詰まる思いが半端なく、ピーターは悪者でも何でもなくてただ娘に会いたい本当にそれだけだったのに、もっと周りが配慮出来なかったものなのかと心が痛む。

統合失調症は本当に大変な病気なんだなと思わせる映画でした。
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