1人の死体をめぐって起こる騒動を描く、ヒッチコック監督のブラックコメディ。
登場人物がもれなくみんなズレているけど、そのズレが奇跡的に噛み合ってしまったが故に起こってしまう災難は、本当に災難すぎて思わず苦笑してしまう。
ハリーの災難というタイトルはストレートすぎるけど、これ以上の分かりやすい邦題はおそらくない。
あと、何気にヒッチコックの映画ってそんなに見てなかったけど、死体役の男の顔をあの手この手で映さないようにしてる撮り方の面白さもあって、歴史に名を残す監督はそういう細かいところでも何かやってくるんだなと思った。