汽笛の音で目を覚ますさんの映画レビュー・感想・評価

汽笛の音で目を覚ます

汽笛の音で目を覚ます

特殊じゃない、異なりもしない、だれもが愛しいチャンピオン(2018年製作の映画)

3.9

『だれもが愛しいチャンピオン』に出演したキャスト陣の日常を追ったドキュメンタリー。

当たり前のことなんだけど、メンバーそれぞれに歩んできた人生があって、性格も全然違う。今までも彼ら彼女らを一緒くたに
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だれもが愛しいチャンピオン(2018年製作の映画)

4.1

怒りっぽいプロのバスケコーチが問題を起こして、社会奉仕の一環として知的障害者たちのバスケチームを指導することになる話。

この設定から想像できる王道のストーリーではあったけど、キャスト陣の個性が絶妙に
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Dr.パルナサスの鏡(2009年製作の映画)

3.2

テリー・ギリアムによるミステリアス・ファンタジー。ヒース・レジャーの遺作で、その後をジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルという豪華な俳優陣が、上手く設定を生かしながら引き継いでいるのが印>>続きを読む

アメリ(2001年製作の映画)

4.3

なんなんだこの映画は。お洒落なのに癖のある摩訶不思議な世界観で、出だしから芸術性が高くて、いきなり心を掴まれた。

登場人物の紹介からしてセンス抜群で、パリのモンマルトルを舞台にした映像美も素晴らしい
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The Tale of Thomas Burberry(原題)(2016年製作の映画)

3.1

バーバリーの創業160周年を記念したショートフィルム。タイトル通り、トーマス・バーバリーの物語りを3分間に詰め込んでいる。

バーバリーのプロモーションも兼ねているからか、ドーナル・グリーソン、ドミニ
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.0

天才的なドライビングテクニックを犯罪組織に買われて、逃し屋として活躍する若き青年が主人公のアクションクライム映画。

初っ端からカーチェイスシーンが痛快でバリかっこいい。乗ってる車がスバルの日本車とい
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モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.0

言わずと知れたチャップリンの代表作の1つで、チャップリン本人の肉声および歌声がはじめて聞ける作品。

というか、U-NEXTにチャップリン作品が配信されるようになったんですね。これは嬉しい。

内容的
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EMMA/エマ 人工警察官(2016年製作の映画)

3.0

人間性はないけど能力抜群の女アンドロイドと、昔ながらの人間味あふれる刑事のバディもの。

既視感のある設定で、若干チープさも感じるんだけど、ちゃんと笑えるコメディ成分が強い分、それなりに楽しめました。
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第9地区(2009年製作の映画)

4.2

難民として地球に住み着いたエイリアンと人類の軋轢や、それを利用しようとする企業の陰謀を描いた社会派SFドラマ。

設定からして現代の難民問題や差別問題に通じるところがあったり、実際に舞台となった南アフ
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ディーバ(1981年製作の映画)

3.8

オペラ好きの郵便配達員ジュールと、レコーディング嫌いの黒人オペラ歌手シンシアのお洒落な恋愛映画。

かと思いきや、結構複雑にストーリーが絡み合う、クライムサスペンス映画でもある。

途中からはギャング
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あるじ(1925年製作の映画)

3.4

妻アイダを奴隷のように扱う、典型的なモラハラ夫のヴィクトル。そんな状態を見かねた、かつてのヴィクトルの乳母が、彼に改心してもらうために色々と措置を講じるお話。

1920年代の映画だけど、そこから10
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ルックバック(2024年製作の映画)

4.1

漫画の良さを損なわないほぼ完璧な映画化。

なるべく原作を忠実に描いている印象で、非常に原作リスペクトを感じられる。ただ、漫画と一緒かと聞かれればそれは違くて、やっぱり映画にすることで声や音楽、動きが
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アス(2019年製作の映画)

3.9

自分たちとそっくりなドッペルゲンガーに出会う謎めいた設定のミステリーホラー。

まず良い意味で想像とは違った映画だった。ポスターからは、じめっとした不気味なホラーを想像しちゃいがちだけど、そういう枠に
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関心領域(2023年製作の映画)

3.8

見たくないものは見なければいいし、考えたくないことは考えなければいい。だけど、見なくたって、考えなくたって、実際に起こっている事実は変えられない。

この映画では、あえてアウシュヴィッツ強制収容所内の
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フレッド・オットのくしゃみ(1894年製作の映画)

-

著作権登録のされた現存する最古のモーション・ピクチャー。

当然ながら現在はパブリック・ドメインになっていて、検索すれば誰でも見れる状態。ふと思い出したかのように100年以上前の映像を見たくなる衝動を
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.7

天才的な頭脳を持つが過去にトラウマを抱えた青年と、最愛の妻に先立たれた心理学者との交流を描いたヒューマンドラマ。

いやはや、非の打ち所がないほど良くできたストーリーで、アカデミー賞の脚本賞を受賞して
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007/ゴールドフィンガー(1964年製作の映画)

3.0

前作からだいぶ間隔を空けて、ようやく『007』シリーズの3作品目を鑑賞。「ごぉーるどふぃんがぁー」という歌が印象的だった。

内容的には、やはり色々な場面でジェネレーションギャップを感じてしまい、心か
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不思議の国のアリス(1915年製作の映画)

3.1

100年以上も前の『不思議の国のアリス』の実写映画。ところどころ残ってない部分もあるようだけど、原作のほうのストーリーを知っていればだいたいの流れは分かる作り。

白黒のサイレント映画ながら、時代を感
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ライリーの初デート?(2015年製作の映画)

3.0

『インサイド・ヘッド』のおまけ的なショートアニメ。それぞれのキャラクターの脳内を本編以上のコメディタッチで描いてて、何も考えずに気軽に見れる作品。

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.6

『マトリックス』シリーズの4作品目。続編は続編なんだけど、完結作から10年以上経っているから、あくまでオマケの単独作品という印象。

キアヌ演じるネオakaアンダーソンくんは大ヒットゲームの「マトリッ
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マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

4.1

『マトリックス』シリーズの3作目であり、3部作の最終章。物語りは佳境も佳境で、機械vs人類の戦争の様相が最も色濃く出てる。

今作は現実世界を中心に描いているため、いわゆるマトリックスらしいアクション
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

4.0

『マトリックス』シリーズの2作目。

なんか想像よりも恋愛要素が強かったけど、前作よりも体術を用いたアクションへの見応えが凄くて、全体的には楽しめた。

ザイオンの全貌も明らかになって、世界観の広がり
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乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…(2023年製作の映画)

3.0

『はめふら』のアニメ2期の終了時点から始まる劇場版映画。ちょうどアニメが終わったあたりの時間軸を舞台にしてるのは、分かりやすいし、見やすかった。

内容的にはいつものように、ただただ主人公カタリナの圧
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アニマトリックス(2003年製作の映画)

3.8

第2章を見る前に、『マトリックス』の世界の理解度と解像度を上げるために鑑賞。

『マトリックス』3部作を繋ぐ9つのオムニバスエピソードで構成されていて、中にはリローデッドと直結する内容もある。『マトリ
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マトリックス(1999年製作の映画)

4.3

子供の頃に見たけど、何十年かぶりに改めて鑑賞。

インパクトのあるシーンは覚えていた。でも設定含めてこんなに中二病心をくすぐる展開だったのね。細かいストーリーは全然覚えてなかったから、初見のように楽し
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静かなるドン(1991年製作の映画)

2.8

伊藤健太郎版のほうを先に見たので、香川照之版も続けて見てみました。

当たり前だけど、主人公像や設定はこっちのほうが原作に近いから、漫画の雰囲気が好きな人はまだ受け入れやすい。香川照之が主人公の二面性
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静かなるドン 前編(2023年製作の映画)

2.6

伊藤健太郎主演の人気ヤクザ漫画の実写化。

コメディなシーンもシリアスなシーンも良くも悪くもノリが軽い。劇中のこのテンションを受け入れられるかどうかで、この作品を楽しめるかどうかは決まりそう。自分はギ
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.8

ワンシチュエーションの会話劇の傑作。三谷幸喜の『12人の優しい日本人』のほうは見たことがあったけど、オマージュ元は初鑑賞。

時間が経つにつれて、12人の陪審員の人柄や思想、バックボーンが見えてくる作
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セーヌ川の水面の下に(2024年製作の映画)

3.6

フランスのパリを舞台にしたサメ映画。タイトルとポスターの通り、セーヌ川に出現した人喰いサメの脅威を描いている。

サメ映画のお約束がたっぷりあって、サメ映画に欠かせない無能なお偉いさんもしっかり登場す
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

4.3

まず感情を擬人化するというアイディアが素晴らしい。

基本的にライリーという女の子の脳の中が舞台のファンタジーなんだけど、人間の心理に直結したファンタジーだから、すんなりと現実に置き換えられるのが良い
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みなに幸あれ(2023年製作の映画)

3.2

子供の頃、帰省した時に感じる父や母の実家の理由のない薄気味悪さ。自分の生活圏とは違う独自のルールが垣間見えるあの感じ。こういうのは何となく誰もが共有している感覚だと思うけど、それの最悪バージョンがこの>>続きを読む

シックス・センス(1999年製作の映画)

4.7

言わずと知れたシャマランの代表作。子供の頃に1度見たことがあるけど、設定以外まったく覚えていなかったので再鑑賞。

当時はホラーというジャンルだけでおっかなびっくり見てたけど、今見ると、怖がりながら見
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魔法にかけられたエラ/魔法の国のプリンセス(2004年製作の映画)

3.1

まだまだアイドル的なイメージだった頃のアン・ハサウェイが主演。

タイトルからも分かる通り、魔法が当たり前の世界が舞台で、「服従」の呪いにかけられた主人公が、その呪いを解くために旅に出たりする話。
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13 ラブ 30 サーティン・ラブ・サーティ(2004年製作の映画)

4.1

13歳の少女が寝て起きたら30歳になってるというファンタジックな設定のラブコメディ。いかにもアメリカらしいメッセージ性と展開が楽しめる。

全体的にご都合主義満載ではあるけれど、シンプルで分かりやすい
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アトラス(2024年製作の映画)

3.4

AIを題材にしたNetflixのSF大作。人工知能に不信感を持つ女性が、人工知能と協力せざるを得ない状況に陥ってしまう話。ジェニファー・ロペスが主演。

AIが反逆した王道とも言うべき世界で、小難しさ
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怪物の木こり(2023年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

サイコパス対シリアルキラーというキャッチコピーは興味を惹かれるフレーズ。ただ、個人的に想像を超えるような展開はなかった。

脳内チップで人工サイコパスを作り出すという発想自体は好き。ただ、この面白そう
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