ナヲト

昼下りの情事のナヲトのレビュー・感想・評価

昼下りの情事(1957年製作の映画)
5.0
個人的にオードリー出演作中最高傑作。

ビリー・ワイルダーは最高の監督の1人であるということを観る者に思い出させてくれる作品。

オードリーが大好きなのてかなり贔屓目で見ている部分があることは自覚しておりますし、オードリーの可愛さあっての作品であるとも言えますが、本当に良い作品だと思います。

テーマ曲の「魅惑のワルツ(fascination)」のゆったりとしたテンポと、オードリーとゲイリー・クーパーの奏でるラブロマンスが実に絶妙にマッチして、作品全体に色気を出しています。
でもその色気がわざとらしくなく、快いのはオードリーの溌剌とした可愛さなんだと思います。
見たら誰もが恋に落ちる。そんなオードリーの魅力が存分に詰まった可愛らしい一作です。

あと、最近はセンスを全く感じない邦題が多いと感じますが、この作品の邦題の何と美しいことでしょう。“Love in the Afternoon”を『昼下がりの情事』と訳すセンスと、「情事」という単語と物語全体の恋模様の清潔さのギャップがとても印象的です。
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