くろいひと

昼下りの情事のくろいひとのレビュー・感想・評価

昼下りの情事(1957年製作の映画)
3.6
オードリーとゲイリー・クーパーとは見たところあまりに年齢の釣り合いがとれていないし、彼女のなりすましに百戦錬磨のプレイボーイが騙されつづけるのも不思議としか言いようがない。

すべてがリアリティを欠いている本作だが、これは甘く奏でられる「魅惑のワルツ」につつまれたおとなのファンタジーなのだ。
(そういう意味で、原題の"Love in the Afternoon"を『昼下がりの情事』と訳したのはどうなのか)
そしてそれを成立させているのは、若きオードリーの類まれない魅力にほかならない。
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