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男たちの挽歌のfuripのレビュー・感想・評価

男たちの挽歌(1986年製作の映画)
3.5
ロングコートに二丁拳銃、ガンアクション、爆発!
香港ノワールとも呼ばれる画期的な作品で名高い「男たちの挽歌」を初めて観ておりました。

主役はテイ・ロンさん演じるホーなのですね、知りませんでした💦
チョウ・ユンファさん演じるマーク、当初はそれほど出番はなかったのだそうですが、冒頭からがっつり出演されています。脚本、相当手を入れたのだと思いますが、どこをどう変更されたのか、観ていてさっぱりわかりませんでした。

ホーの右腕、親友、男気溢れる男の中の男。初仕事で小便を漏らした逸話などは信じ難い男です。

ホーが身内に裏切られて捕まる→裏切り者判明→単身乗り込んで皆殺し。高級料亭で女性といちゃいちゃしながら、動線上の観葉植物へあっちこっちへ銃を配置していくゆー…。有無を言わさず撃ちまくり、自身は逆襲にあってしまって足を負傷、足が不自由になってしまいました。

ニセ札作り、ホーとマークがその土台を作り上げたという設定なのですが、原版データは1980年代らしい、大型コンピュータの磁気テープに保存。ホーを裏切った舎弟であるシンを逮捕させるためにこのテープを奪うシーンがあるのですが、あちらこちらに私は気になる点がありまして…ちょっと集中できませんでした(こんな風に使えないし、動かないぞ、とか)※マニアすぎて多分、誰もわからないと思う

テープを奪ってからの銃撃戦、とにかくいっぱい撃ちまくります。そして流石香港映画、俳優さんたちの身体を駆使したアクション満載、みていて迫力満点でハラハラとしてしまいます。クライマックスは野外なので更にすごくて、今では絶対無理な火薬量、至近距離での爆発(キノコ雲みたいな炎が!)

あと血、血、殴られたり撃たれたりしたあとの出血、流血量がドバっと大量に流れ、飛び散っていて、この当時にこれだけバイオレンスに作品を作ってしまったら、それは映画界からは干されてしまうのもやむを得ないなぁっと、妙に納得していました。

ジョン・ウー監督、テイ・ロンさん、レスリー・チャンさん。この作品を撮影される前は皆さん、左遷されたり、低迷していたり、人気がなかったりとした方々が集まって作り上げて、本作は大ヒット!


なんだかアジア版「エクスペンダブルズ」みたい。消費、使い捨てとか、そんなこと跳ね返してこの後、三作かな。シリーズ化してしまうほどの人気になったのですから、監督や出演されていた俳優さんたちはきっと誇らしい気持ちだったのではないでしょうか。


男同士の友情、絆、BL!
わたくし的には大変好きなところで、楽しませていただきました。
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