このレビューはネタバレを含みます
常識的で倫理観があり一見すると「普通」に見える家族は、映画内だとよく「家庭の閉鎖性」とか「家族の崩壊」が描かれるが(まあ現実でもそうだが)、『悪魔のいけにえ』を例に出すまでもなく「どうかしている犯罪一家」というものはなぜか「家族愛」でいっぱいだ。そこには真の「絆」みたいなものがある。
最終的にキム・ダービーの琴線にふれたものが、ゆがんではいるが“本物の関係性”というのが面白い。だから、美しくもなくかわいくもない、彼女のラストのクローズアップは色んな意味で切ない。
DVD(5/13/2015)