koukuwabara

夜のkoukuwabaraのレビュー・感想・評価

(1961年製作の映画)
3.9
大人の映画だ。物語の最初の方で散々退屈そうにしていた妻の心の奥に、そんな感情があったとは、、、。一見夫の方がワガママな妻に振り回されているようにも見えるが、全体を通してみると、問題の本質がわかっていないのはむしろ男の方であった。ミケランジェロ・アントニオーニは男性であるにも関わらず、なぜ女性の心の奥にある喪失感をここまで深く理解できるのだろう。ただただ驚かされる。この映画を観て、私は過去の恋愛で失敗した原因の一端を見た気がして、軽く反省してしまった(笑)。やはり女心は一筋縄ではいかない。そういう意味でも私はこの作品は男性にこそ観てほしい。若い時に観れば観るほど、その後の恋愛に活かせることはまず間違いない(笑)。
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