りえあおき

マルホランド・ドライブのりえあおきのレビュー・感想・評価

マルホランド・ドライブ(2001年製作の映画)
3.8
マツコの知らない世界。
願望強めの前半部と絶望と罪悪感にさいなまれる後半部、というあり方に統合失調症的なニュアンスを感じた。

構成は "オズの魔法使い"なのかもしれないし、死の前の走馬灯かもしれないけど。

分かりにくかった方は 後半の 場面がガラッと変わった場面から再生して、そのままオープニングから見直すと 少し整理されるのではないでしょうか。つまり前半と後半を入れ替えてみると整理はされる。のでは(私は何度かそうやって観ました)

それをふまえて どうとらえるかは、こちらにゆだねられている。そういうスタイルなんだろうなと。ロストハイウェイも、終わってからまた冒頭観ると面白かったです。

鑑賞後に観たいくつかの映画。
ペルソナ。恐怖の足跡。などで解像度、手がかりを得たこともあって、この映画へのチューニングが今回しやすかった。