サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼の旅を描くロードムービー。内容は地味で中弛みもしてますが、エミリオ・エステヴェスが監督(息子役も)し、マーティン・シーンが主演という背景がジワっと響いてきます。
巡礼の初日に山で亡くなった息子の訃報を聞かされた父は、遺体を引き取りに行き、そのまま息子のリュックを背負い巡礼の旅に出る。旅先で出会う人々とのふれ合いを描きながら、いたってシンプルに旅の行程を映しています。風景や宿や教会などを観ているのも楽しい。
親より先に子供が亡くなる悲しみは計り知れないけど、巡礼の旅には心を癒す力があると思う。
マーティン・シーンと高校生の孫が実際に巡礼に行った時のことがヒントになっているそうです。低予算作品にマーティン・シーンが主演してるのも親子愛・映画愛を感じます。