ユウジ

劇場版 SPEC 天のユウジのレビュー・感想・評価

劇場版 SPEC 天(2012年製作の映画)
3.6
ドラマ〜SPドラマ(翔)は好きだったから期待してたんだけど、途中で「ドラマの流れだしあとちょっとで終わるし見なきゃだよなあ」って気持ちにさせられた事実が悲しくてすごいがっかりだった。好きな作品だからこそ。

起承転結の転(天)といっておきながら、新しい問題や新しい用語などの乱用、新たなボスの存在、(起承)ばかりの時点で溜息だったのですが、堤幸彦特有の「テレビドラマなら許せるけど!」っていうおじさんセンス漂うギャグやお金が余ってる故の無駄なCGやタコで「なにを見させられてるんだ…」という感想がついポロッと出てしまいました。
キャラの扱いの雑感が好きではなかったのと、なんか行き当たりばったりというかストーリーが安っぽくなったというか…
このキャラが実は…って匂わせるだけ匂わせておいて新設定やしょーもない理由で解決するのってずるくないですかね。(ある意味堤スタイル)
『こんな事件等もスペックホルダーが起こしてるのかもしれない。そしてそれを非能力者が止める』という能力作品すぎない少しの現実感、現実の地続き(延長)感がドラマ版での好きだった所だったけど、今作はあまりにも能力者ゲーすぎて萎えちゃった。
しかもスペックの定義もわかんないし…。
どうしても、結の前フリとしてしか機能してない感が否めないんだよなあ。

公開当時、ドラマもSPドラマも何周もしたくらい大ハマリした自分が天と結の予告で途中離脱した気持ちが凄くわかった。

まじめなのが恥ずかしいの?ってくらいメリハリなく悪ノリ挟んでくるのがキツイ。
真面目なシーンでそれされるの本当にげんなり…
そういうの楽しめるタイプなんだけど、今作に関しては本当に思うところあった。ムカつくって所までいった。
キャラの台詞ならまだ許せる。いらんパロディとかボケるために用意されたキャストや物とか本当に…時間の無駄だから辞めてくれ…

SPドラマ版は悪くなかったのになあ…
やっぱ堤幸彦監督に映画撮らせちゃだめだわ。

でもさこんだけ言いたいことあっても、やっぱ思い出の作品ってのもあって嫌いとは言いづらいんだよなあ。
風呂敷の広げ方と畳もうと努力はしてる感じとか嫌いじゃないし、ラストも続き気になるくらいには気持ち高まっちゃったし…
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