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駿河遊侠伝 破れ鉄火のmitakosamaのレビュー・感想・評価

駿河遊侠伝 破れ鉄火(1964年製作の映画)
3.5
スカパーにて。
駿河遊侠伝3部作の2作目。評価としては今作が一番面白いとの事で期待して視聴。
ナルホド確かに1作目より全然面白い。一番に、勝新演じる次郎に貫祿が出てきて、後に次郎長という大親分になるであろうイメージが固まったから、が大きいのでは?
大政小政政や妻おちょうなど次郎長を形成するピースが揃いだすワクワク感がたまらない。

更に映画のテンポがとても良い。
前作で寺津で斬りまくり高萩の万次郎親分に身を寄せていたが、治助親分の病気の見舞いで再度寺津を訪れる。
清水に戻りおちょうを娶るが、寺津の治助親分のピンチを聞きつけ大立ち回り!

このラストの大立ち回りが実に良い。ちゃんと剣術を習ってないヤクザの喧嘩チャンバラが実に上手く表現されている。もう刀をぶん回す感じ。でも考えたらそうなだよあ。ヤクザの斬ったはったが剣豪みたいに立ち回ったらリアリズムに欠けるもの。
これは相当エポックメイクだった筈よね?

また、序盤に男装の渡世人が賭場でイカサマをやりタンカを切る。
コレがなんと!浅香光代!!!いや〜流石は女剣劇のスタアですわ(笑)
ラストじゃ普通の女に戻るのだが、次郎に「なかなか可愛いじゃねえか」と言われる…えぇ?

役人に賭場の現場を押さえられ客を逃がして自分は縛につき百叩きの刑にあう。牢にいたのがダイマルラケットとこれまたオモシロゲスト。

さらに小政が谷啓!良い感じにオチを付けてくれたが、“クレージーの無責任清水港”に合わせて石松で見たかったなぁ〜(笑)
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