ShotaOkubo

こわれゆく女のShotaOkuboのレビュー・感想・評価

こわれゆく女(1974年製作の映画)
5.0
人は本当に思っていることが言えない。核心を伝え合うことができないまま、核心の周りを旋回し続ける。しかし、意に反して「かお」は語り出す。それは、当人の内的な事態を反映するかのように視線や表情として「かお」は語る。それをカメラが日常的には有り得ない凝視によって、明らかにしてしまう。そうして、言葉よりも正直な「かお」が連鎖することで誰もがかかえているはずの内面が視覚化されていることを知覚する。
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