ぺんじん

幻の湖のぺんじんのレビュー・感想・評価

幻の湖(1982年製作の映画)
2.3
なんなんだコレは…何が映っているかは分かるけど、なんでこうなるのかは分からない!映像のパワーと雄大な音楽が印象的だけど、なんか全てが噛み合っていない!
主人公が「お市」という源氏名の風俗嬢&長距離ランナーという異色の肩書きは面白いんだけど、風俗嬢の肩書き全然生きてこない!笛吹き男からお市の方の悲しい逸話を聞かされるので、じゃあ実際のお市の方にも風俗嬢&長距離ランにまつわる逸話があるのかな?と思ったけど全然関係ない!しかもお市の方というよりは侍女の悲恋の話だし…という事は殺された犬=侍女という事⁉︎…それはどういう目で見れば良いの…
素っ頓狂な設定は面白いけど、橋本忍が真面目なせいか主人公が長距離ランで犬殺し犯に一回負ける場面をキッチリと見せるのも謎。あと滋賀と東京往復し過ぎだし、作曲家長距離走れ過ぎだし、クレイジーな設定と2時間サスペンス的なストーリーが水と油のように混じり合わないまま進むので頭に何回も?が浮かぶ感じ。あと主人公の目が犬殺されてからはほぼガンギマリ状態。
でも着物ラン、異常な血飛沫からのスペースシャトル、宇宙から見たデッカい琵琶湖、何故か宇宙空間に静止する縦笛など、ラストに向けて畳み掛けてくる物理法則を無視した演出にはなんか凄いものを観たという感じが残る!
橋本忍ヤッチマッタ感が凄い映画だけど、でも誰かに語りたくなるという点で魅力をもった作品だと思う!観て語ろう!
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