みかん

英国王のスピーチのみかんのネタバレレビュー・内容・結末

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

言葉がなかなか出てこない英国王が訓練を受けて戦争の長いスピーチをする話。

最後の言葉を噛みしめるようなスピーチがとても良かった。とても緊張感があり、すごく勇気を出したというのがひしひしと伝わってきた。

効果があるという噂の言語聴覚士と名乗る老人から教えてもらい、練習する。正直思ったより大きな改善は無く、期待に応えてもらえなかったという気がしてしまったが、治り切ってしまっていたら映画としての感動はもう少し薄れていただろう。また、ノンフィクションとしてリアリティがあった。

最初王はプライドから名前で呼ばれる事をとても嫌がり、言語聴覚士の事を名前で呼ばなかった。が、最後のスピーチを終えてからは王は言語聴覚士の名前を呼び、言語聴覚士は「陛下」と呼ぶという対照的なところが印象的だった。衝突したり和解したり、色々あったがイマイチぐっとくるものがなかったがいい映画だった。

王がよく怒っていたので、ただの短気なのかと思っていたが、話せない不安、恐怖、自分を信じることのできない悲しみを抱えている事がだんだん分かってきて、最後の方の怒りは切ない気持ちでしか見れなかった。王の責任とプレッシャーを伝えることができるのはすごい。
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