Hiromu

英国王のスピーチのHiromuのレビュー・感想・評価

英国王のスピーチ(2010年製作の映画)
4.1
ジョージ6世演じるコリン・ファースの演技力は素晴らしかったです。アカデミー男優賞は納得ですね。前半部分ではジョージ6世の苦悩が描かれていました。吃音症という言語障害によって希望を失いつつあったなかで、言語療法士のライオネルとの出会いが大きなターニングポイントとなりました。

最初のうちは、ジョージ6世がライオネルのリハビリのやり方に納得いってない様子で何度も挫折をしていました。しかし、ライオネルのサポートによって吃音症を徐々に克服していく姿が非常に見ていて気持ち良かったです。ジョージ6世とライオネルの関係性が素晴らしかった。最後の緊張感溢れるスピーチは感動しました。ライオネルのジョージ6世が抱えていた心理面へのアプローチと、試行錯誤のリハビリが最後実って良かったです。

本作を見て吃音など言語障害のような目に見えない障害は他人から誤解を受けやすく、生き辛さを感じていると思いました。だからこそ、障害を持つ人たちに対する正しい理解を深めて接することが必要だと感じました。

キャスティングが良かったです。ライオネル役を演じていたのは「パイレーツ・オブ・カリビアン」のバルボッサ役で知られるジェフリー・ラッシュ、兄を演じていたのは「メメント」の主演であったガイ・ピアース、ハリーポッターのダンブルドア役を演じていたマイケル・ガンボン、同じくベラトリックス役を演じていたへレム・ボナム=カーターなど錚々たる顔ぶれでした。
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