光GENJIが流行っていた時は、ほとんどの男性諸氏と同じく、『このヘラヘラローラースケート野郎がっ!』と苦々しく思っていた(まあ、殆どやっかみだが)。
この日本“製”少年というタイトルは、“青”と掛かっているのだろうか?どう見ても少年ではないし。
‘95年のバブル崩壊の足音と世紀末の空気が、若者達を刹那的な衝動に走らせる感じが良く分かる、様な、気がする。
生きている様な死んでいる様な、浮遊感。
これは飽くまで推測に過ぎないが、大沢樹生さんを売り出す為に当て書きをした映画だったのに、演技という意味でAV女優である筈の嶋田加織さんの方が鮮烈な印象を残した為、彼女は逆に芸能界で生き辛くなったのかも知れない。
これが一般映画デビュー作なら、この先濡れ場なんか無くても、ちゃんと大事に育てていれば、十分大成するぐらいの女優になりそうなポテンシャルを感じた。