ヒラリー

二・二六事件 脱出のヒラリーのレビュー・感想・評価

二・二六事件 脱出(1962年製作の映画)
3.6
\ニュー東映/ 初めて見た。
青年将校率いる皇道派一隊が首相官邸を襲撃した二・二六事件を基にした本作
右翼が~左翼が~と言っても今はこういった事件も起きてないからこれが実行に移される世の中って恐ろしい。
陽も昇る前の明朝、襲撃、あっという間の占拠
官邸が広く、迷路のようになっていても武力と人数には太刀打ち出来ん…
発見→躊躇い→射殺(目的)するも首相ではなく義弟(妹婿)
首相はと言うと女中部屋の押し入れで隠れていた。
亡骸の確認の際、首相でないことに気付くもそれを将校たちに悟られるわけにはいかない。
前代未聞の首相脱出計画が遂行される。
これ実話って凄くない?凄い…
身代わり銃殺のシーンも何故受け入れられるのかと思ったら首相と義弟が仲良かったからなんですね…(調べた)
頑なに出て行かない女中、襖の前から絶対に動かないマン…めちゃくちゃ怪しい
父を匿ってる、なんてそんなこたぁあるかぁ~!って感じやけども。
違和感を感じながらもスルーを通した将校のおかげだけど下手したら女中の命も無かったわけで。
自分達の思想の為とは言え、他の命がどうなろうと構わんというのは危険。
時代と言っちゃ時代だが、上に立つ人間はリスクが伴うな。
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