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エデンの東のすのネタバレレビュー・内容・結末

エデンの東(1954年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

アロン放置でいいの!?
感動的な最後に流されそうになりましたが、お前が看病してくれ、ってそれは束縛ではないのか?と思いつつ……これまで何も求められなかったのだから良いのか……と考え直しました。時代ですね。
愛されず求められず、だから一時の感情が爆発しがちなキャルが見ていて胸に刺さりました。アロンを助けたいと思っていたのに酷く殴ってしまった。矛盾し苦悩するキャルの姿は人間そのものなのでしょうね。つらい。
聖人であったアロンが、最後の最後に明確な悪意をもってキャルを騙すシーン、おっ君もただの人間だったか!とは思いましたがやはり聖人くずれは真実には耐えられないんですね……
最終シーンのアブラの台詞が胸に沁みました。親からの愛、自己確立のためには大事だなあ〜と思った作品でした。さすがは不朽の名作!
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