エデンの東の作品情報・感想・評価

「エデンの東」に投稿された感想・評価

知らない人はいないほどの名作ですね。ン十年ぶりに再見。あまりの味わい深い内容に唸った。大人になった証拠。
ジェームズ・ディーンの迫真の演技が全編に渡り冴え渡っています。
複雑な家庭事情を抱えた主人公、言葉少なくともそれを絶妙な表情で表現する彼の演技力に脱帽。

そしてそれを演出するエリア・カザンの手腕も流石です。
危ういながらも辛うじてバランスを保っていた家族のそれぞれの関係もラストで一気に総崩れ。
キツいラストやなぁと思ってたら、最後に一捻りがあり、タダでは終わらないこの作品の真髄を見た気がしました。
SAZ

SAZの感想・評価

2.3

このレビューはネタバレを含みます

これがいまも名作扱いされているのに少々疑問。当時ならわかるけど。カインとアベルを模しつつ、断然アベルの方に肩入れされた作品。まあ結局どっちもクズ。エンディングが、アベルが気が狂って戦地に行き、弟が改心する、というのもイマイチ好きじゃない。だいたい死んだと思ってたお母さんが娼婦だったくらいで落ち込みすぎ。純粋すぎるのは毒だ、という良い教訓になった。
ジェームズ・ディーンが好きで、本作と「ジャイアンツ」「理由なき反抗」は併せて観た。三作品ともそれぞれ面白いのだが、本作が最も格調高い文芸ドラマのような作りになっていた。

20世紀初頭のアメリカを再現した美術や衣装、色彩感覚も素晴らしい。また夜の遊園地のシーンも印象に残る。

テレンス・マリックの「ツリー・オブ・ライフ」はこれのリメイクだったんだね。
ちひろ

ちひろの感想・評価

4.4
前に前半だけ観たことがあったけど初めてしっかり観たらめちゃめちゃいい映画だった。キャル、なんと魅力的で愛すべきキャラクターなんだろうか!!
悪意を持つ者がいないだけにいっそう展開を見てるのが辛かった。
ストーリーのテンポも音楽も素晴らしかった。
親子の確執、兄弟の優劣、理解されたい気持ちと反抗心、そして家族愛を求めながら全てが上手くいかないように感じる鬱屈した青春の空気。テーマははっきりしてて解り易いけど、聖書と絡めながら気高く描かれた様子が美しい。戦時中のバックグラウンドもストーリーの展開に巧く利いてて、こういうのを名作って言うんだろうなぁという作品。
すてふ

すてふの感想・評価

3.5
母は死んだと聞かされ育った青年キャル。父とは反りが合わず、優等生な兄に嫉妬し反発する。しかし、生きていた母と出会うことで自己を確立し、父に認められようと励むが...。

旧約聖書をなぞるように綺麗事を唱える父とそれに従う兄。反発するキャルの心が痛いほどわかる。それを体現するジェームズ・ディーン、すごい...。録画したジャイアンツ200分もあるけど観ないとなあ
Piccolo

Piccoloの感想・評価

4.0
その輝きは、スクリーンの中で永遠に。

ジェームズディーン初鑑賞ということで、色々下調べしておこうと。
しかし、そんなことするんじゃなかった。24歳という若さで亡くなったんですね。リバー・フェニックスやヒース・レジャーその後を見たい俳優さんが亡くなるのは映画好きにとっては寂しいものです。
でも、彼らの輝きはスクリーンの中で永遠と輝き続ける。これらも、ずっと、ずっと。それだけは変わらない。

父親に認められたい、好きな人に愛されたい。でもやることなすこと全て裏目に出てしまい上手くいかない。人生には、数年おきに、何をやっても上手くいかない季節がある。そんな時、自分はこの世で一番不幸な人間だと思ったり、相手に嫌なことをしてしまったりする。その季節を抜け出し笑いとばせればいいのだが、たいてい後悔で終わる。
人は道を選べる。たとえ楽園から追放されたとしても。


※以下、映画と関係ない話。
初めて観る映画が初めてじゃなかったときの驚き。
いやービックリ。氷の隙間からのぞくジェームズ・ディーンや終盤の展開、観てくうちに何か観たことあるなというデジャヴ。
そりゃそうだ。観たことあるんだから。
しっかりマークしたから、もう忘れないぞ。笑

ジェームズ・ディーンがジェームズ・フランコに見えた。
ジェームズ繋がりだしね。

レンタル
kazu1961

kazu1961の感想・評価

4.4
「エデンの東」
原題「East of Eden」
1955/10/4公開 アメリカ作品 2018-090
再鑑賞

わたしの大好きな青春映画の一本です。若い頃からの憧れジェームズ・ディーンの見事なデビュー作品。
当時、名匠カザンが初めてドラマ表現にシネマスコープを見事に活用した事でも有名な作品です。
そして何よりよあるがままの自分を演じて、心に抱える葛藤ややるせない宿命に喘ぐ青春を本当に見事に表現したジェームズ・ディーンの素晴らしさに脱帽ですね。そこにL・ローゼンマンによる忘れらない主題曲が見事にマッチしています。
原作は言わずと知れた旧約聖書のカインとアベルを下敷きにしたスタインベックの長篇で、映画はその一部を元にしただけだが、小説のエッセンスが全て凝縮されていますね。
本作を含め「理由なき反抗」「ジャイアンツ」という作品を世に残し24歳の若さで交通事故により世を去った、ジェームズ・ディーン。若者の鬱屈や反抗を表現することでは彼の右に出る俳優はいないですよね。

旧約聖書のカインとアベルの物語を下敷きにしたジョン・スタインベックの同名小説を、「欲望という名の電車」「波止場」の名匠エリア・カザン監督が映画化した青春ドラマ。
主演は、映画初出演のジェームズ・ディーンで、この作品で名実ともに一躍スターの地位を不動のものとした。共演がジュリー・ハリス、レイモンド・マッセイ、ジョー・ヴァン・フリート、リチャード・ダヴァロス、バール・アイヴス。原作の後半部分をポール・オズボーンが脚色した。音楽はレナード・ローゼンマン。第28回アカデミー賞で監督賞、主演男優賞、助演女優賞、脚色賞にノミネートされて、ジョー・ヴァン・フリートがアカデミー助演女優賞を受賞した。また第13回ゴールデングローブ賞作品賞(ドラマ部門)、第8回カンヌ国際映画祭劇映画賞も受賞している。
親子愛、兄弟愛、恋愛。
愛にまつわる映画である。

人々の描写、物語の展開、進行のテンポ、どれをとっても素晴らしい。

1人完全に不幸のまま蔑ろにされてるから、そこのケアだけが問題点かな。

いまのところ、古い洋画の中では、一番好きかな。
>|