ワッツマイケル

エデンの東のワッツマイケルのレビュー・感想・評価

エデンの東(1954年製作の映画)
4.1
こんな魅力的な演技、見たことない。繊細で引力のある演技。初主演にして成熟した魅力。
研究努力か、天性の表現者か、彼自身の魅力なのか。愛情を探る幼稚な表情や挙動。その危うい眼が観客の感情をグラつかせる。決してかっこよく演じていないのに、この溢れる魅力は何?同年に亡くなり、伝説となってしまった。突風の様に人の心をさらっていった名俳優。

旧約聖書が元の小説を映画化。ジミー主演でなければ、単調で観るのに忍耐がいると思っていたけど後半で重みが出た。終盤、映画のテーマでもある彼の問題がはっきり言及され、彼の演技がより説得力を増す。そして、清い水(一家)の儚いこと…あのナースは予想外に大役を担っていた。
私は、大豆畑を走るジミーが大好き。