だいご

エデンの東のだいごのレビュー・感想・評価

エデンの東(1954年製作の映画)
3.6
本作はスタインベックの原作を知っていると見方が変わる。親父の代の確執、つまりアダムとチャールズとキャシーの関係がすっぱり抜けてるから
その辺理解してるとより面白い。
親父が悪人なら反抗するのに名分もあるが、聖人過ぎて、やるせない。自分はクズだって、卑下したくなるのは分かる。そうしたルーツを母に求めてしまうのも分かるが、じゃあ兄はどうなんだ。清く正しいじゃないか!とますます自分を責めてしまう。正しさを押し付けられるのは苦しい。人間は完璧じゃないから。
金を拒絶された時のディーンの悲哀は痛い。
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