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エグザイル/絆のmareのレビュー・感想・評価

エグザイル/絆(2006年製作の映画)
4.0
猛烈にカッコいいシンプルイズベストな香港ノワールの傑作。4人の男たちの寡黙さと無邪気さのコントラスト、タイトルの絆という文字にあるように緊張感の中に人間臭さが滲み出ているのが味わい深い。ウォッカを回し飲みして、大金の使い道をそれぞれ夢見がちに語ったり、やんちゃに写真を撮る。そこに青春にも近い輝きが感じられた。そして銃撃戦もさまざまな仕掛けが施されたかなり見応えのあるもので、レッドブルの空き缶を撃ち上げてから一瞬で終わるまでの激しい戦いがひたすらに潔くクール。コイントスの表裏のように常に選択は二択、逃げるか戦うか。無駄なものを削ぎ落とした演出がたまらないし、全てにケジメをつけようとする彼らの生き様に痺れる。
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