エグザイル/絆の作品情報・感想・評価

「エグザイル/絆」に投稿された感想・評価

まぐ

まぐの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

おっさんたちの絆良すぎる………!!序盤の銃撃後のひりついた感じにどうなるんだ…?と思ってたら引っ越ししてご飯食べよ~!写真とっとこうぜ!となる空気……たまんねえ……!!
彼らの絆は青年の時のまま何も変わってないのだ……というのを写真で感じさせる力良かった……ていうか伏線回収の鬼か~?と警察の狙撃手の人あらゆる意味でかっこよすぎる!
ザ・ミッション非情の掟もどうにか見たい…
カオリ

カオリの感想・評価

3.9
どんだけドンパチすんのー!?
ってくらいの銃撃戦
しまいには荒野感まで出しちゃって
男くさいの、てんこ盛り!

女性は女性で強いのだけど、やはり男とは違う種類の強さであって、上手いこと混在させてこないところが良い。
格好つけてない格好良さ。
あとはサウンド作りが何気に良い。

なかなか着地が読めない展開ながら、ここしかない所へ連れていってくれる。
最後はレッドブルが翼をさずける!
ハードボイルドな青年漫画をそのまま映画にしたような作品
殺したくはないけど邪魔な相手に対して、近くの空き缶を撃って、空き缶を何度も当てて追い払うシーンが特に好き
スカした西部劇のようなハードボイルドさとガンアクションのテクニックが香港ノワールに収まったのがこの作品
情が湧いていく様子と男同士の友情が熱い
再見。こんなにかったるかったっけ?
決まってるショットはやっぱりめちゃくちゃいいけど...
ゆ

ゆの感想・評価

4.5
おじさんたちの意味深な立ち姿シーンが映画の尺の半分くらいを占める。
ニック・チョン作品の中で非常に評価が高かったので、ワクワクで観ました。…うーんと、ニック・チョン目当てだったので、ちょっと残念に思ったところがありました。が、映画としてはとってもかっこいい映画ですごくいい!です。
香港のギャング・マフィアもののアクション映画は色々あって、もちろんいろんな監督が製作されているわけですけども、ジョニー・トー監督のこちらの映画は、男臭さがじんわりと染み渡る渋めの作品です。
もちろん激しい銃撃戦もあるんですが、そのシーンの撮り方がめちゃくちゃかっこいいです。ベニー・チャンの映画もかっこいいんだけど、そのかっこよさとはちょっと違うんですよ。うまく説明できるかわからないんだけど、ベニー・チャンは俳優さん各々のアクションをかっこよく見せる感じで、ジョニー・トー監督は、銃撃戦全体を美しく見せるカメラワークと演出が素敵です。そこらへんが、香港映画なのにヨーロッパ風味でおしゃれな感じがします。
この映画の中でも、闇医者のアパートで治療してもらってる時に、銃撃戦が始まってしまうシーンがあるんですけど、カーテンがはためいたりするのが、なんかもう、うわぁ…かっちょええ~…ってなりました。撃たれた時の血しぶきも霧みたいに演出されてて、なんかちょっと他の映画と違う感じがしました。

ストーリーは若い頃からの仲間の一人が、ボスを撃ってしまって遠くで隠れてたんですが、戻ってきてしまって、ボスはもちろん始末しろって言うし、でも仲間だし…ってなってというところから、話がころころと転がっていく感じです。
この、ボス役がサイモン・ヤムなんですけど、ニック・チョンにえらいところを撃たれてしまいまして、彼のこんな情けない姿を拝めるとは思ってなくて、ごめんなさい、笑ってしまった。

ニック・チョンは出番少な目で、そこが私のがっかりポイントだったんだけど、彼の目力はやっぱりすごくて、しびれたなぁ。
アンソニー・ウォンも久しぶりに見ましたけど、やっぱり渋かった。

余談ですが、最近、映画とかドラマを倍速で見る人がいるっていう記事を読んで、へぇ~っと思ってたんだけど、この映画は倍速で観たら多分良さがわからない映画なんじゃないかなと思う。なんでかって言うと、セリフを徹底的にそぎ落として、映像で魅せる感じなので、無言のシーンが結構あります。で、その時に流れる音楽がとてもいい。そのカメラワークと音楽、無言の中にある雰囲気を楽しむ映画でもあると思うので、ぜひ等速で観てほしい映画だと思います。
傑作「槍火」の流れを汲むトーさん風味全開の作品となれば、キャストの顔ぶれだけでニヤニヤしてしまうのは俺だけではあるまい。

「槍火」との違いはジャッキー・ロイに変わってトー組(ヤクザみたいだな)になったニック・チョンが加わっている点。
それにジョシー・ホー、特別出演のリッチー・レン、組織のボスにサイモン・ヤム兄貴が加わるという何気に豪華キャストの布陣である。いや、豪華ってのは俺にとって豪華なんだけど。

見終わって思ったのは、何と言うかな、もうトーさんは自らの思うままに映画が撮れてるんじゃないかな、ということ。
80~90年代に硬軟取り混ぜてウェルメイドな娯楽作品を多く手がけてきた彼にとっては、もう引き出しはパンパン、目を瞑ってたって傑作ができるんじゃないかってぐらい、この映画の構図、セリフ、音楽はどれもこれも全くムダもスキもない。
とても完成された脚本がないってのが信じられんような、そんな奇跡のような映画だと思う。
(なんでも「黒社会」が非常にきつい撮影だったので、好きなように撮りたかったらしい)

監督自身が語るように、本作は彼の監督作の中でも極端にセリフが少ない。
その代わり、と言ってはなんだが、本作ではとても「音」が印象に残る。
そしてそれも含めた「映像」が全てを語る。
冒頭、マカオでひっそり暮らすウーとその妻の部屋にまず、彼を助けるためタイとキャットがやってくる。
ドンドン!とノックされるドアの音、風に揺れる風鈴の音。ボソボソと交わされる会話。ウーはいない。
彼を待つために外に出た二人に入れ替わるように、今度はウーを殺す命を受けたブレイズとファットが訪れ、ドアをドンドン!と叩く。
この繰り返し、そして続く公園で対峙するタイとブレイズのシーンをクレーン移動のワンカメで捉えると、かつて親友だった5人の立場が短いセリフで明確に示され、タイの手の葉巻がジリジリ、と焼ける音が両者の緊張を伝え、そしてタイの指がその灰を吹き飛ばす・・・。
この一連の映像はもう、それだけで観る者を一気に映画に引き込み、そしてずっとその作品世界に浸っていたい気持ちにさせるほど饒舌だ。そしてその緊張を破るように、ウーが戻ってくると物語は一気に動き始める。

トーさんの映画では、生と死が背中合わせになっているかのような感覚が常にある。
本作で言えば、直前まで銃弾を交わしていたウー、ブレイズ、タイが次のシーンでは、キャット、ファット、ウーの妻と一緒に食卓を囲んで黙々と食事をする。
トー作品におなじみのシーンだがその食事の最中、茶を飲んだブレイズが妙な顔をする。
傍らには先ほどの銃撃戦で穴が開いた鍋がある。
ブレイズが口から何か吐き出すと、それは銃弾だった。
死の断片が不意に食という生を象徴するような行為の最中に現れる、そのギャップ。
それは中盤の闇医者の一室での銃撃戦にも言えて、怪我を治療する場所で激しい死のやり取りが行われる。
この一連のシークエンスは、狭い室内でのカーテンを印象的に使った横構図、階上と階下の攻防という縦構図と非常に斬新な銃撃シークエンスになっており、本作の中でも最もインパクトのあるシーンになっている。

物語は後半、まさに原題の通りに「放逐」された彼らの放浪が描かれるが、ここに来て明確にトーさんが今回志向したのが「西部劇」だと分かる。(もっとも前半から、音楽などでそのテイストは感じられるのだが)
マカオであってマカオでないかのような荒野を歩く彼らの姿、金塊を積んだトラックの襲撃(彼らと心を通わせることになる寡黙な警官をリッチー・レンが好演)。
そして酒瓶を回し飲みしながら最後の戦いへと赴くクライマックスまで、そのスピリッツは紛れも無く「西部劇」と同質のものだ。
西部のアウトローたち、中でもサム・ペキンパーが描いた西部末期の「時代遅れの野郎ども」のドラマと同じ匂いを、本作には感じることができる。
マカオが中国に返還され、ひとつの時代が終ろうとしている時期を作品の舞台に設定しているのは、偶然ではあるまい。
ここには喪われ行く「香港映画のロマン」への哀悼の意も籠められているのではないか、そんな気さえする。
見終わった後、放心するかのような、充足感のような不思議な感覚に囚われた。
香港映画を愛する全ての人、そして「映画」を本当に楽しみたい人に観てもらいたい一本だと思う。
上旬

上旬の感想・評価

3.4
【2008年キネマ旬報外国映画ベストテン 第8位】
香港ノワールの巨匠ジョニー・トー作品。ほぼ全編がアドリブで撮影されたという。

マフィアとして再会した幼馴染み5人が命を狙われ逃げるという話の骨格は一応あるけど、なるほど確かにいきあたりばったり感は強い。

とはいえやはりガンアクションシーンのスタイリッシュさは目をみはるものがあるし、ホモソーシャルなキャッキャ感も微笑ましい。

ただ自分としては『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』の方がよりスタイリッシュで洗練されていて好きかな。

話があってないような本作とは違ってちゃんとあるし、しかもそれが面白いしね。

そこまでハマった訳ではないけど、ジョニー・トーの美学とユーモアが詰まった香港ノワールの真骨頂といった作品ではないだろうか。
おんぷ

おんぷの感想・評価

4.0
全てにおいて美しい香港ノワール
美しき人間関係とフランス映画のような画
光と影
ずっと格好良い

弾込め弾捨て

殺し合い
家具運び
団欒飯
写真撮影
ついていけない
目が離せない

サイモン・ヤム怖過ぎる

ちんちんの治療からの銃撃戦
横カット、縦カット格好良すぎる

ハンドガンってこんなに格好良かったか!?

ハーモニカと酒

悲しみと絶望がつきまとう
大人の青春ロードムービー

フランシス・ンかっこいい…

写真…!!
あまりに格好良すぎるエンド
漢の映画だ!!
やっぱり友情に勝るもんないで…
ノワール映画で初めて泣いた
久しぶりに観返したけど、最高。
ジョニー・トー大先生による格好良さのオーバードーズ。

即興演出というのが本当かどうか分からないけど、少なくとも脚本はせいぜい無きにしも非ず程度。
冒頭のマカオの街並みからして良い。やはり香港映画に限らず、中華系映画はいかに飯のシーンを良く撮るかが大事。
世界一格好良い空き缶の使い方を堪能。
カーテンに隠れ、そして揺らし、捲りあげる。スローモーションってこの為に発明されたのでは。血が粉塵なの世界観に合い過ぎ。
満を辞しての棒立ちガンショット。
要所要所の俯瞰ショットも良い。
覚悟決めた男たちの中学生退行。20歳前後の男の子がそこらへんでやってたらイラつくホモソノリをおっさんがやってる。
そしてそれが回収される最高のラスト。写真の使い方といい、美しすぎる。


しかし、アンソニー・ウォンとジョニー・トーのタッグもう見れないのかー。
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