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軽蔑のbluemercenaryのレビュー・感想・評価

軽蔑(2011年製作の映画)
3.5
許されざる恋愛。横たわる彼我の壁。
純文学永遠のテーマ。

中上健次の遺作で、彼にしては珍しいシンプルな恋愛小説。

主導権、アドバンテージは常にどちらかなんですよ。
五分五分は有りえない。
バランスなんでしょうけど。
それが大きく振れると破滅。
破滅が極端なら破局、別離か。
放蕩息子の無軌道な生き様。
打算のない、理屈のない、純粋さがカズの身上。
それを信じる真知子の情と覚悟。

そう“覚悟”
中上文学の底流は“覚悟”だと思ってます。
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