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心中天網島の221のネタバレレビュー・内容・結末

心中天網島(1969年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

序盤は凄く良かった
黒子に 監督 篠田正浩 ってテロップ被ってモノアイみたいになるところも絶対狙ってやってるし 小春と治兵衛の最初の掛け合いのテンポも良かった バービーボーイズみたい
そういう序盤の良さを担保している部分が中盤で若干ノイズになって失速する 画面に人数いるのに黒子とかナレーションとか入れるとコントみたいになってしまう感じ 治兵衛が外から脇差を突っ込むところのナレーションはまじでかっこいいけど 太兵衛を踏み付けるあたりのナレーションはそうでもないの とか…

序盤の 画面内の人数が少なくて自閉的なムードの間は 黒子が視線の誘導(最初の 死体を眺めるシーンとかまさに)の役割や 雑踏 みたいに配置して 自閉的な世界の閉じ方を保ったまま 周囲だけ開けていく感じ とその向きを表したり(遊郭のシーンあたり)結構シャープに動いている

その涙が蜆川へ流れ小春が汲んで飲むだろう〜とか 子供の乳母か飯炊き みたいなあのへんのセリフ回しまじで格好いいのに全然おさんも治兵衛も慌てまくっていてもっとコテコテにキメて欲しい
音楽がずっとかっこいい
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