ヒラリー

心中天網島のヒラリーのレビュー・感想・評価

心中天網島(1969年製作の映画)
4.1
凄まじい…何ですか…語彙が無い…耽美…
普通なら見せない黒子をこんなじっと見ることない。そして話す。黒子めっちゃ出てくる。

紙屋の治兵衛は妻子ありながら遊女の小春と良い仲
身請けを約束するも金もなく既に3年が経過。
それならいっそ心中を、だが本当は死にたくない。
侍との会話を聞いた治兵衛が小春が死にたくない事を知り、その上恋敵の太兵衛に身請けが決まる。
二度と小春の元に行かないと約束するも悔しさで枕を濡らす治兵衛
妻は小春に文を出していた事を打ち明けるが次は小春が心中するのではと危惧、金を工面しようにもタイミング悪く妻の父登場で連れ帰られ残されたのは治兵衛と幼い子供達…
子供達を残し、小春を連れ出すも彼女の本心は治兵衛を愛している。
妻と別れた以上、義理立てる必要もないとなるが生きたいが死にたい殺してに変わる。
墓地で接吻、交わる身体、そのまま二人で溶けてしまいそうだった。
桟橋で手招く黒子、覚悟、鳥居
茣蓙の上並んで横たわる二人は幸せだったのかもしれない。
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