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17歳のカルテのReaのレビュー・感想・評価

17歳のカルテ(1999年製作の映画)
4.5
原作者の実体験がもとになった映画。
精神科病棟に入院する十代の少女たちを描く。

脚本がまあ素晴らしいよね。
劇中にリサが何度か他の少女たちにするように、1つ1つの言葉が容赦なく痛いところを触ってきて、自分も追い詰められそうになる。
病名があるかないかの違いだけ。
普通を装って外の世界で暮らしている人間だって、結局あの少女たちと同じ。
まるで心を裸にされて、その姿を鏡で見せられた気分だった。

俳優も文句なし。
アンジェリーナ・ジョリー確かに新人とは思えない迫力と貫禄があったけど、
原作に惚れ込んだ主演兼制作指揮のウィノナ・ライダーが「リサをやれば誰だってオスカーが獲れる」って言ったのわりとわかる。
見ればわかる、リサの役は確かにおいしい。笑
でも、女だらけの芝居でギチギチバチバチしてる感じがこの映画をさらに良くしてると思う。
あと、ウーピー・ゴールドバーグ最高。出てきた瞬間安心した。

精神病棟が出てくる系はわりとエキセントリックなキャラクターが多くてとっつきにくい感じがあったけど、今回はかなり親近感があった。
登場人物たちと年齢が近いせいもあったかも。
十代のうちに観ておきたい一本。
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