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17歳のカルテのhinaのレビュー・感想・評価

17歳のカルテ(1999年製作の映画)
4.0
ウィノナライダーが主演を務めるスザンナケイセンによる自伝。
時代は60年代後半のアメリカ。精神病院の思春期病棟の少女たちの物語。

そして、アンジェリーナジョリーがまだ無名、新人だった時の作品!!!

主人公のスザンナは自分でも何が正常で何が異常なのか、自分は何なのか、なぜここにいるのか、分からずに悩む17歳の女の子。

精神病院の思春期病棟で様々な同世代の少女や人々に出会い、その出会いが彼女を変えていく。

アンジーは作品の中で病棟にいるリーダー格な少しエキセントリックな少女、リサを演じています。これが何とも魅力的で、、、!アンジーの演技から目が離せず、夢中になってしまう映画でした。

この作品を見ている途中、私自身も何が基準で、何が正解で、というのが分からなくなった。

この映画が伝えたいことは、決してこの時代だけに言えることではないんだろうな、と思った。

きっとこの時代は特に大衆と比べられて孤立してしまうと、社会からはじき出されたり、排除されたり、認められないことが多かったのだろうけど、、

でもそれは現代もなくなった訳ではないな、と思う。様々な障害の名がついたり、「普通は」という一定の生き方から逸脱すると、目立ってしまう。素敵な個性もたくさんある。

多様性が認められていく時代ではあるけれど、その中でもまだまだ認められない生きづらい人々もたくさんいる。

だからと言って、ノーマライゼーションの精神の全てが正解なのかなあ、と社会人になって仕事をしている今、ふと疑問に思う時もたくさんある。大学で学んでいた時は全て正解な気もしたのに。

ん〜〜もっともっと、全ての人が、自由に、生きられる世界!!!やっぱりむずかしいのかなー!!!

自分自身も何が言いたいのか分からなくなってしまった、なんともまとまらないレビュー。笑

とりあえず主題歌のdowntown良かったです。合ってた!!!

観て良かった、と思える、そんな良い映画でした。
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