ayabata

すべてが狂ってるのayabataのレビュー・感想・評価

すべてが狂ってる(1960年製作の映画)
3.0
2008.11.5.
鈴木清順制覇シリーズ第3回。

正直、主人公の男の子の顔がもろタイプでした。
あの線で書けそうな薄い顔が。

若さのマッドネスがテーマ。
ツィゴイネルワイゼンほどの
そそりたつ色気を感じないのは
出てくる子達が若すぎるせいでしょう。
世界観も昇華しきれていない印象があります。
表層的というか。
それも含めて若者らしいと言えばそうなんですが。
あまり心は揺さぶられませんでした。

前田憲男大先生のジャズによるBGMは
確かに時代をよく表していたけれど
すべてが狂ってるっていう分かりやすいタイトル
そして救いようのないエンディングに
若者の安直さ、怒りと狂いと甘えを感じました。

もしかしたら清順の思うツボなのかもねー。
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