観てすぐには、
自分の感覚がよくわからず困った。
全然すっきりはしない。
悔しさと悲しさが残り。
一晩考えた。
どんな道筋で考えても
クリント・イーストウッド氏演じるウォルトが
あの幕引きがベストだと決断したのに納得が行った。
ハッピーエンドではないが
最善の道が描かれた作品。
この映画をとても好きだというには抵抗がある。寂しくて。
なのにこれが「最善」なのはわかる。なんだこれは。
隣家との時間をかけた交流も
懺悔後の神父と主人公のやりとりも
主人公の家族との関係も、
そこそこ理想的ではないところが現実的で厚みがある。
その分主人公の決断の重さが迫ってくる。
なんなんだこれは。
特に安易なヒロイズムを否定している感じにぐっとくる。
これから、きっと折に触れ観たくなる作品。