イーストウッド監督作品には心が跳ねる瞬間がいろんな形で表現されている。それを感じたくて映画を観るようなものなので、終盤に至るまでに既に満足している。にもかかわらず、なおも心揺さぶられる展開まで用意されている。
今作、やはり偏屈が似合う俳優イーストウッド
戦争を経て、頑なにまっすぐなだけなのだが…、偏っているのでぶつかりまくる。無礼な親族、異なる文化、狭隘な視野に。
偏った老人が野蛮だとしていた隣人のアジアンとの交流で、礼と敬意に触れ、親愛を感じるに至る。孤独が愛情に到達する。そして、生と死について。
名作。