非常に心に刺さる内容で、終始涙が止まらない作品だった。俯瞰でストーリー観れば綺麗すぎるところはあるかもしれない。けれども映画だからこそ、こういった心をキュッとしてくれる作品はあってもいいと思う。
やはりこの映画ではタオとウォルトの掛け合いが1番良かった。というか僕自身、タオに感情移入して観ていたので、タオがウォルトに求められていく過程や、どんどんと自信を付けていく様子は感動した。
何より自分自身コンプレックスの塊だからこそわかるが、変に気を使われて優しくされるくらいならば、ウォルトみたいにストレートに厳しく言ってくれる方が嬉しい。タオだってウォルトも愛のある厳しさだって分かってるからこそ、頑張って強く男らしくなっててウォルトに認められたいと思うはず。
だからこそ終盤のシーンは心が痛んだし、何よりウォルトの噛み合わなさと懺悔、そこからの決意と行動には感動した。
自分が凹んでる時、自信を失っている時に観返したい。タオになったつもりで、ウォルトに愛のあるシゴキを受けて、また頑張ろうという気持ちにさせてもらいたいと思わせる作品だった。
