星栄一

グラン・トリノの星栄一のレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
4.7
C.イーストウッドは1930年生まれ、2008年、78歳!時の監督、主演作品。グラン・トリノがタイトルにもあるように象徴なんですよね。過去名車への思いは超えられないものがある。主人公ウォルトは、過去の過ちを背負い、今の現実を許せない、自分も許せない人物。拭えないんです。モン族との出会いでその思いや考えが解けていく。自分自身の事も受け入れ、赦していく。イーストウッド自身のテーマである贖罪。世界の変容を受け入れ、今にも変わらない、本質的な思いや行動を全編に渡ってまさに背中で語ろうとしたのだと思います。イーストウッドが撃たれて死んで終わる唯一の映画ですからね。イーストウッドの怒った顔、めっちゃ怖いから。
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