インダスの大地

グラン・トリノのインダスの大地のレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
4.0
(記録用)渋格好ジジイなイーストウッドが主人公。

ウォルトおじいちゃんは超カタブツ気難し屋で孫や息子二人にも嫌われている雰囲気から物語は始まる。
奥さんのお葬式を済ませ、気にかけてくれる若造神父さんを遠ざけて、このまま老後の孤独を極めて行くのか。
と思いきや、所有するグラン・トリノ(格好いいアメ車)をキッカケに、隣人のタオ&その家族(アジア人)と関わるようになるおじいちゃん。
はじめは(イエロー)とか何とか汚い言葉でタオ一家を煙たがっているケド、何だかんだご飯美味しいし付き合っていくうちに打ち解けていく。

この映画はいろんな人種が出てくるんですケド、主人公の態度は一貫して同じなんですね。
タオの姉がチンピラに絡まれている所を助けるシーンや床屋のおじさんとの会話シーンの掛け合いは結構面白いんですケド、そこらへんから彼の、所謂(古き良き時代の)アメリカ人精神がにじみ出てるのかな。と考えたり。

最後の決断は、何だか胸が熱くなる。過去の自分の過ちとの決着の意味もあるのではないかなと、フと思った。

ラストシーンの海沿いの長回しはエモ。