ひろと

グラン・トリノのひろとのレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
4.2
こんなかっこいい頑固じじいがいるのかって思う。

序盤から観てた違和感は、周りがあまりに薄っぺらかったから。
ウォルトは誰よりも頭がよかったし思いやりがあった。その周りにいる床屋や工事現場主任もそう。
ウォルトはただ、家族の中に男としての会話がわかる連中がいなかった、というよりそこまでウォルトを気にかける人もいなかった。

タオの人に対する思いやりを見抜けたのも、スーが賢い事も見抜けたのも、男としての会話が出来たのも、ウォルトが誰よりも暖かくまっすぐだったから。
ラストのエンディングのしゃがれ声がグラントリノのV8エキゾーストみたいな、力強い爽快感があってとにかく好き。
タオとの最後の会話で一気に感情が流れ込んできた。
最後まであんなに男を貫けるようなイエローじじいになりたいわ。
あのシビックのリアウイングは日本人でもいけ好かない。笑
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