りんりん

グラン・トリノのりんりんのレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
3.8
東洋人と西欧人の若者と老人の人種、年齢の壁をも越える絆を描いた作品。

予想していたものより、大きな展開があるわけではなかったけれど、ウォルトの行動の意味をじんわり噛み締めた。

激情型のタオを一歩引いた視点で、支え守っていた。
タオの幸せを本気で願っていたウォルトは、過去の懺悔と自分の息子に出来なかったことをタオに無意識的にしてあげていたのだと思う。

人を思う、ということがどういうことなのか、美しい、の一言では言い表せない、寂寞を教えてくれた作品だった。
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