バナナ

グラン・トリノのバナナのレビュー・感想・評価

グラン・トリノ(2008年製作の映画)
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マカロニ・ウェスタンよろしくギャング共を早撃ちでなぎ倒すのかと期待させられたが、そんなワケあるはずなく。

スパイダーとその仲間の描写があまり好きでなく、というのも主人公サイドと結末を美化するためにあつらえた絶対悪、必要悪のように見えたから。
物語をキレイに〆るためには短絡的なワルを用意する必要があったんだろうけど、実際のギャング、失業、貧困、人種等の問題はそんなに短絡的ではないだろう。スパイダーのような人間にも苦悩や葛藤があるはずなのにこの映画では彼らは救われずに切り捨てられてしまう。

で、主人公は悪をやっつけた正義として祭り上げられるワケで(あー、感動させにきてるね)って感じが透け透けで特に響かなかった。アホくさ。