MasahiroOhta

女王蜂のMasahiroOhtaのレビュー・感想・評価

女王蜂(1978年製作の映画)
3.6
何度も観てはいるのだけど、映画館で観られるとなると行ってしまう市川×石坂の金田一作品。

フラッシュバックとかモンタージュとかブツ切り編集とか銀残しとか食い気味の会話とか、市川崑らしさを全開にしながら、ここまでの金田一作品のヒロイン総登場という全部載せが楽しめる。
あとお約束の「アンタ幾つだ」と吹き出しそうになる「回想シーンの無理のあるコスプレ」もスバラシイ。
スプラッタ表現がチープなところもご愛敬。
ただただ、中井貴恵が残念。

どの作品も愛憎劇がギトギトしている市川金田一だけど、この作品は、シリーズのなかでもギトギトが複雑で濃いと思う。主犯が自殺しないのも他とは違うところ。
でもストーリーはちゃんと直線的に進んでて、この辺は脚本の力だなぁと思う。

あと、シリーズのなかでBGMにファンク色が強い。病院坂の次にカッコいい。
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