ryusan

廃市のryusanのレビュー・感想・評価

廃市(1984年製作の映画)
3.6
運河が張り巡らされ、ゆったりとした時間が流れる街。。
江口は夏休みに卒論の執筆のためそこを訪れ、居候先で安子に出会う。
その家にはもう一人姿を見せないが姉の郁代夫婦も住んで居るという。そして夜になるとどこからともなく聞こえてくる啜り泣きの声。
果たしてそれは郁代なのか?安子なのか?しばらく滞在するうちに次第にその家の秘密が明らかになってくる。
よそ者の江口にとってここは歴史と自然に囲まれた素晴らしい街であったが、そこに暮らす家族達は死にゆく「廃市」と呼ぶのだった。

和風「レベッカ」とも言うべき雰囲気もあり、ミステリアスな雰囲気を漂わせながら、出口の無い静かな激情を淡々と描きます。
ryusan

ryusan