キミシマユウキ

ガルシアの首のキミシマユウキのレビュー・感想・評価

ガルシアの首(1974年製作の映画)
3.8
メキシコ大地主の愛娘テレサが妊娠した。大地主は自分の娘を孕ませた相手の首に懸賞金をかけて……

『戦争のはらわた』
『ワイルドバンチ』の
!!サム・ペキンパー監督!!
による血みどろバトルロイヤル。
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ガルシアの首:100万円
愛娘テレサの笑顔:PRICELESS


さすが”血まみれサム”の異名を持つペキンパー監督。バイオレンス描写満載の賞金稼ぎ物語だ。
“娘を孕ませた男の首を持ってきたら100万円!”
というAVの企画モノくらいシンプルなプロットなので入り込むのは容易だ。
激しい銃撃戦やらカーチェイス、そして得意のスローモーションなどかなり監督の好きなことをやらせて貰えたらしく、彼の笑顔が想像できる。

キャストはあまり知らず。
ただ出てくる男が全員汚らしくて汗臭そうで泥まみれな感じがペキンパー監督作品らしくてグッときます。

アメリカでは評判悪くて直ぐに打ち切られたらしいが、個人的にはこの主人公の負け犬っぷりと最後の振り切れ感が嫌いになれない。
こっそり推していきたい作品である。

賞金稼ぎ映画好き、サム・ペキンパーのファン、そしてうっかり金持ちの娘を孕ませたらどうなるのか知りたい方にはオススメの作品。