あんじょーら

クレイジー・ハートのあんじょーらのレビュー・感想・評価

クレイジー・ハート(2009年製作の映画)
3.2
ジェフ・ブリッジス!個人的に好きな俳優さんです。最初に気になったのは「ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」でのピアノ奏者役の2枚目として。そしてテリー・ギリアム作品の「フィッシャー・キング」で影を持つちょっとダメだけど愛すべき男を演じたことでかなりお気に入りになりましたし、以後気がつけば見てるし、気になるし、キャリアとしても方向が決まってしまったかのようなキャスティングだったと思います。「隣人は静かに笑う」も「ローズ・イン・タイドランド」も好きな作品で好きな演技ですが、なんと言ってもやはり「ビッグ・リボウスキ」が個人的には映画としても、キャラクターとしても1番素晴らしいと思っています。

過去にスターであったカントリーミュージシャン、バッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)は50代で地方をめぐるツアー、と言えば聞こえがいいですが、実際は1人で地元ミュージシャンとのセッションの毎日です。小さなライブを繰り返しながら流れていく歌手生活。当然自堕落になっていて酒が手放せません。そんなある日、地方紙の若い女記者にインタビューを受けるのですが・・・というのが冒頭です。

今回はネタバレなしなのですが、当然細かいツッコミどころはあるものの、非常にストレートなストーリィに仕上がっていて、ダメ男のリアルさが非常に際立つキャスティングなだけに、断ち切った後のシーンをもう少し詳しく、あるいは長く撮っても良かったのではないか?とは思いました、ちょっとネタバレっぽくなってしまいますけど。