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春の雪のkijimaのネタバレレビュー・内容・結末

春の雪(2005年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

・物語の大仕掛けであるはずの蓼科と綾倉伯爵の密約を最初でバラす意味不明な構成変更。
・上記のシーンは原作だとこの世の果てのような薄汚い下宿が舞台にして、気味の悪い春画をキーアイテムにしながら展開する鬼気迫る場面だったが、映画ではただ口頭で説明しているだけ。文字しかない原作より表現が後退している。
・一見上は小綺麗な華族社会の底流にある薄汚い欲望や人間性が主題だったはずなのにその辺りを描写する気が感じられない。
・本多繁邦が剣道部に入っているという、本当に原作を読んだのか疑いたくなる改変。
・犬の屍体が見つかるのが滝の上ではない。
・夢のシーンや表現が安っぽい。
・台詞回しが不自然なうえに、演技付けが変なので気味が悪い。
・主題歌(曲そのものはともかく)は単純に合ってない。
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