ブラックユーモアホフマン

ダウン・バイ・ローのブラックユーモアホフマンのレビュー・感想・評価

ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)
4.5
やっぱめちゃくちゃ良いなあ〜ジャームッシュ。どハマり。
案外こういう映画好きなんだなという自分に気づく。

主演3人の出立ちとそのバランスがもう最高。トム・ウェイツとジョン・ルーリーは本業ミュージシャンだから本当にそういう人がいるんじゃないかっていうナマ感がすごくいい。
しかしロベルト・ベニーニの映画俳優感というか、ベニーニが出てきた途端に画面が映画になる感じというか、すごいな。

トム・ウェイツとジョン・ルーリーだけだったらある種、これまでのジャームッシュとさほど変わらなかっただろうけど、そこにベニーニが入ってくることによって、彼がまるで現実と虚構の接着剤のようになって映画を映画にしてる感覚。

また撮影がロビー・ミューラーだから前2作と比べて更に映画然とする感じもあるのかも。

束の間の友情。大変だったけど何だかんだ良い時間だったな、なんて思いながらもそこに留まることはせず、それぞれの道を進み別れていく。Life goes on.って感じ。また会えたらいいね!

【一番好きなシーン】
・オープニングがまず超カッコいい。
・そしてラスト。