Krate

ダウン・バイ・ローのKrateのレビュー・感想・評価

ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)
4.0
独特で雰囲気のある映画を撮るジム・ジャームッシュ監督。例に洩れず、この作品もモノクロームで上質な映像体験ができる。ザック、ジャック、ロベルトと三者三様で何も考えずに生きているような3人の波長が次第に合っていく過程が心地よい。ロベルトは若干ウザいとしても、それぞれの掛け合いは自然と笑みがこぼれる面白さ。脱獄シーンなど緊迫感は0だが、そのユルさが不自然に感じないから不思議だ。場面の構図が非常に美しく、キューブリック監督を彷彿とさせられたのは自分だけだろうか?ロベルトが偶然出会った同郷の女性と恋に落ち、3人が別々の未来に向かうラストも余韻があって気に入った。この作品は人を選ぶかもしれないが名作。
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