チョコ山

ドラえもん のび太の南海大冒険のチョコ山のレビュー・感想・評価

3.6
宝島に憧れたのび太。
世界地図から幸運で宝島を見つけ出し、意中の女子を連れて部屋に戻れば、すでに船がお膳立てされている。
「このままどこでもドアで行けばいいじゃん」というドラえもんと観客の声を振り切り、「僕は冒険がしたいんだいっ!」と喚く。
明確に、“したい努力”と“したくない努力”が存在するのだ。

それこそがドラえもんの面白さに通じると私は思う。
例えばドラえもんがいれば、移動はタケコプターでノンストレスに楽しめるし、現地での食料調達はグルメテーブル掛けで済む。
一方、タケコプターの故障で歩かなければいけなくなったり、本作のように、使える道具が制限されたりする。
観た子供が楽しめる努力と、楽しめない努力を、秘密道具と冒険の掛け合わせによって、作者はうまく取捨選択することができるのだ。

だが、F先生がストーリーを考えたものと比べると、そのバランスがあからさますぎる(秘密道具を7つに絞るためだけの展開など)のは目立つ。
また、のび太の弟分や、ジャイアンのためのヒロインなど、斬新なキャラクターがたくさん出てくるが、ピースケやリルル、バギーやギガゾンビなどを超えるキャラは1人、1匹もいない。

にしても宝島のクリーチャー怖い。
特にカメレオン。キャラデザ日野日出志?
チョコ山

チョコ山