ノノ

ぼくの小さな恋人たちのノノのレビュー・感想・評価

ぼくの小さな恋人たち(1974年製作の映画)
4.0
自然光の優しい色で撮られた映像はロメール作品のような美しさ。爽やかな気候とは裏腹に主人公ダニエルを取り囲む環境は暗く彼はいつも鬱々とした表情をしている。眩しそうな目で遠くを見つめたりタバコを吸いながらずっと何かを考えている。
性の目覚めがあまりにも瑞々しく繊細に描かれていてうっとり(聖体拝領で女子に股間を押し付けたのはかなりキモいが)。男は女に飢えていて、女も男からのアプローチを待っている。それまでゆっくりと風景を映すだけだったカメラがキスをする瞬間にぐるっと彼らの周りを回ったショットにドキドキした。
サーカスの芸を真似して友達に披露したのにリアクションがクソ薄かったシーンの痛さが何とも言えない。
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