やっぱりカルカン

時をかける少女のやっぱりカルカンのネタバレレビュー・内容・結末

時をかける少女(2006年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

少し前に原田知世の時をかける少女が放送されていました。この映画は何度か見たことがありますが、実写映画版を見てから細田アニメ版を見るのは初めてです。

魔女おばさんは芳山和子だったんですね。ネット上では「公式が同一人物だと認めた訳ではない」といった意見もありましたが「私も昔タイムリープした事がある」というセリフや、学生時代の写真とラベンダーなど色々な情報を鑑みると、ただの同姓同名ではなく「あの芳山和子」なんだと思います。(ただし原田知世は大人になってから製薬会社に勤めていたと思いますが、この映画では絵画を修復する仕事に就いていた点が相違しています)

一つだけ腑に落ちない点を言うと、チアキはちょっとチャラいキャラクターのような感じがして、わざわざ一枚の絵を見るためだけにこんな危険を冒してまで過去に戻ってくるような子には見えない…
どちらかと言えば「絵なんか興味ねーよ!」って感じに見えるので、もうちょっと別の理由は無かったのかな。
その点を除いては原作よりも面白かったし、もし「最高リメイク映画ランキング」があったら1位を差し上げたいぐらい、今の若い子達が見ても1965年の作品とは思えないほど現代風にアレンジされていて良作だったと思います。

大人が見ても面白いし、何回見ても面白いし、最後はうるっと泣けるし、切ない終わり方なのに希望があるというか気持ちが前向きになるようなラストです。
細田守監督の映画の中で、時をかける少女が一番好きな映画です。この映画において何がすごいって、もちろん筒井康隆もすごいです。よくぞこのパッケージを考えてくれました。今まで何度となくリメイクされてきた中でも細田アニメ版は最高傑作なんじゃないかなと思います。